広島市総合計画-市民の皆さんと一緒に新しい広島つくっていきます。
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  広島市基本構想
   
 

第4次広島市基本計画
(概要版)

   
広島市実施計画
2008-2010
   
都市づくりの指針「広島市総合計画」の改定作業を進めています
   
   
   
   
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広島市基本構想

広島市基本構想全文


第1 はじめに
 私たちが住んでいる広島は、安土桃山時代の天正17年(1589年)、毛利輝元が太田川の河口に築城を始め「広島」と命名したことに由来すると言われている。

 江戸時代になると、干拓による耕地の拡大と人口の増加が見られ商業活動が活発に行われるようになり、江戸、大坂、京都、名古屋、金沢に次ぐ都市となった。

 明治22年(1889年)には市制を施行し、軍都また学都の性格を持った近代都市として発展してきたが、昭和20年(1945年)8月6日、原子爆弾によって壊滅的な打撃を受け多くの人命と街を失い、辛うじて生き残った人々も被爆の苦しみを背負うこととなった。

 この廃墟の中から、広島は、堪え難い悲しみと苦しみを乗り越えて復興に立ち上がった。昭和24年(1949年)には、広島を平和記念都市として再建することを目的とした広島平和記念都市建設法の制定に至り、市民の英知と努力、国内外からの温かい援助などによりめざましい復興を遂げていった。

 そして、高度経済成長の中で都市機能の集積を図り、また周辺町村との合併により市域を拡大し、昭和55年(1980年) には全国で10番目の政令指定都市に移行するとともに、平成6年(1994年)にはアジア競技大会を成功させるなど、中四国地方の経済、文化、行政の中心である地方中枢都市として発展を続けている。広島の歴史において、人々の生活や経済活動は、山、川、海という恵まれた自然との深い関わりの中で営まれてきた。広島は、中国山地を背に緑豊かな山々や丘陵に囲まれ、太田川河口デルタを清らかに流れる六本の川に恵まれ、「水の都」と言われる都市景観をつくりだしている。また、多島美を誇る波静かな瀬戸内海に面する海に開かれた都市である。



第2 基本構想の目的
   広島市は、築城以来四百有余年の歴史、とりわけ五十有余年という被爆の廃墟からの復興と発展の歴史の上に立ち、今日をつくり上げ平和を訴え続けてきた先人の意思を受け継ぐとともに、豊かで美しい自然環境を守りかつ生かし、次の半世紀を展望した新しい時代の都市づくりを進めていかなければならない。

 この基本構想は、こうした考え方のもと、国際化や地球化、少子・高齢化、技術革新や情報化の進展など様々な時代の潮流や社会的課題を踏まえ、広島市の都市像とこれを具現していくための施策の構想等を定め、もって市民福祉の向上を図ることを目的とする。



第3 都市像
   広島市は、この地球上において核兵器による悲劇が繰り返されることのないよう、核兵器の廃絶と世界恒久平和を願いその実現に向けて力を注ぐとともに、戦後一貫して「平和都市」の建設に努力してきた。それは、広島平和記念都市建設法の「恒久の平和を誠実に実現しようとする理想の象徴」としての「平和都市」である。平和とは、単に戦争がない状態にとどまらず、安全で良好な環境のもとに人類が共存し、一人ひとりが尊厳を保って人間らしく生活している状態をいう。環境問題や資源問題、地域紛争をはじめとした人類の諸課題を、地球規模の協調と連帯によって解決していこうとする今日の国際社会において、広島市は、歴史に学びつつ、これまでの平和への取り組みをもとに人類の平和と繁栄のためにできる限りの貢献をしていかなければならない。

 また、これからは、高度経済成長時代の量的な拡大、拡張を基調とした発想から脱却し、ゆとりや安らぎ、落ち着きなどが感じられる精神的に豊かで質の高い生活を営むことができる都市づくりを進めることが必要である。

 さらに、情報通信ネットワークの発達や環境問題への取り組み、国境を越えた地域間競争の激化などにより地球全体が一つの圏域となっていく中で、市民や企業には、地球的視野を持ち時代を先取りした積極的な行動や取り組みが求められている。

 これまで、広島市は、豊かで活力ある都市をめざし様々な都市基盤の整備や都市機能の集積を図ってきたが、今後とも中四国地方の中枢都市として圏域全体の発展に貢献していくため、高次都市機能の集積や経済力の向上などにより拠点性を一層高めていくことが必要である。

 このような広島市のめざすべき都市づくりの方向を総合し、水と緑と市民が輝き世界の人々に生きる勇気と希望をもたらす活力ある都市をつくるため、広島市は、都市像に「国際平和文化都市」を掲げる。

 この都市像の具現化のため、次のように都市づくりの理念を定める。

○ 平和都市の理念
   広島市は、被爆という悲劇の歴史を乗り越えた平和を象徴し人間を賛歌する都市として、被爆の体験を原点に核兵器の廃絶を訴え続けるとともに、生命の尊さと一人ひとりの人間の尊厳が保たれ良好な環境のもとに生活の安寧が確保されるよう、世界の国々や地域、人々との交流や協力を通じて世界恒久平和の実現に貢献する都市をめざす。
○ 文化都市の理念
 広島市は、恵まれた水と緑の自然環境を生かし、安全、快適で美しい都市景観を有する質の高い都市環境を創造していくとともに、市民が健やかでゆとりと生きがいを持って生き生きと暮らし、まちが賑わい人々が集う、豊かな文化と人間性をはぐくむ都市をめざす。
○ 国際都市の理念
 広島市は、豊かな感性や創造性を持つ人材と技術や文化の集積を生かし、経済、文化、スポーツ、学術など様々な分野で活発な国際交流や国際協力、国際活動を推進するとともに、中四国地方の中枢都市としてこれを支える都市機能や都市基盤を備えた世界に開かれた活力ある都市をめざす。

 広島市は、これらの都市づくりの理念を融合させながら「国際平和文化都市」を具現していく。



第4 広島のアイデンティティの形成
   広島市は、被爆50周年を経て次の新しい時代の都市づくりを進めていく過程において、以下に掲げる取り組みにより広島のアイデンティティの形成(都市の主体性や個性、独自性を確立し自覚すること)を図り、理想とする広島らしい都市の姿や市民の生活を実現していく。

1 共に生きる人づくり・まちづくり
  (1) 平和都市にふさわしい人づくり
   平和都市にふさわしい市民とは、生命を尊び、生きる喜びを分かち合え、自立 し、品格を持って行動する市民である。
 このため、精神的な豊かさを大切にすることができる豊かな感性と創造性を持 った人づくりを推進するとともに、人を思いやることのできる温かい心の醸成と モラル、ホスピタリティ(すべての人に心を込めて接する態度)の向上を図る。
 また、多様な文化や価値観を認め合うことができるよう、そして地球的視野を 持ち、考え、行動していくことができるよう、市民の国際感覚の高揚を図る。

(2) 協働の理念に基づくまちづくり
   広島市は、成熟した市民社会を創造していく。
 このため、市民や企業など多様な主体と行政は協働してまちづくりに取り組ん でいく関係を築き上げ、それぞれが責任を自覚して役割を担いながらまちづくり を推進していく。
 また、こうした多様な主体の自主的かつ主体的なまちづくり活動に対する支援 を促進する。

(3) 人と自然が共生するまちづくり
   広島市は、恵まれた自然環境を享受し将来世代に引き継いでいくことができる よう、市民や企業など多様な主体と協力、連携し人と自然が共生するまちづくり を推進する。
 このため、市民や事業活動を行う者は、日常生活や事業活動のあり方を問い直 し自然の持つ機能と人間の活動との調和に努める。


2 個性と魅力ある都市「ひろしま」の創造
  (1) 美しい都市景観の形成
   広島市は、市街地を抱く緑豊かな山々や「水の都」を形成する幾筋もの川、瀬戸内の海と島々という豊かな自然環境と調和した美しい都市をめざしている。
 このため、特徴ある自然環境を生かしながら、人々に潤いと安らぎを与え都市の風格を高めるような個性ある美しい都市景観の形成に取り組む。

(2) 魅力ある都市空間の創造と賑わいの創出
   広島市は、国内外から多くの人々が訪れる世界に開かれた活力ある都市をめざしている。
 このため、多くの人々が広島に集い、楽しみ、憩えるような文化の香り高い快適な都市空間の創造と賑わいの創出を図るとともに、街にホスピタリティが感じられるような都市環境の創出に取り組む。
 また、「水都ひろしま」として美しい水際空間の整備を図るとともに、川や海に対する市民の愛着を深め、その清らかさを保ち、活用していく水都文化の形成を図る。

(3) 「ひろしま情報」の発信
   広島市は、個性的で魅力あふれる都市イメージを国内外に広めていく。
 このため、広島の良さや個性、都市の魅力などを質の高い「ひろしま情報」として発信するとともに、シティセールス(都市の個性や魅力を国内外にPRしていくこと)の積極的な展開を図る。


3 世界への展開と広域的な交流と連携の促進
  (1) 世界都市HIROSHIMAの形成
   広島市は、「世界都市HIROSHIMA」をめざしている。
 このため、ヒロシマの世界的な知名度やこれまでの取り組みの蓄積を生かし、平和をつくりだす拠点として「平和首都機能」を創造していく。
 また、こうした平和への取り組みを基軸とした人・もの・情報の交流を支える多様な国際交流機能の強化を図る。

(2) 広域的な交流と連携の促進
   広島市は、地方中枢都市として周辺地域の発展に貢献していく。  このため、広島市を中心に中四国地方の諸都市が交流と連携を深め中四国経済文化交流圏を形成し、国内はもとよりアジアをはじめとする世界の国々との活発な交流を推進する。
 また、島根、広島、愛媛、高知を南北に結ぶ中四国地域連携軸の形成を通じ、地域全体の活性化と魅力の向上を図るとともに、その周辺の都市圏や地域との連携促進にも取り組む。
 さらに、地方中枢都市圏として広島市を中心とする広島広域都市圏を形成し、 圏域全体の住民福祉の向上を図る。



第5 施策の構想
1 平和をつくりだす、世界に開かれた都市づくり
 広島市は、その悲願であり、使命でもある核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現をめざさなければならない。
 このため、全人類の共存という立場に立ってヒロシマの被爆体験を継承し、また、世界平和都市連帯賛同都市をはじめとする国内外の都市やNGO(非政府組織)、国際連合などとの連携により、核兵器の廃絶を世界に訴え続けていく。
 そして、飢餓や貧困、人権問題、放射線被曝、環境問題など人間の生命や生活の安寧、健康を脅かす諸問題の解決に向け貢献していくとともに、平和に関する研究・調査や情報受発信機能の強化を進める。また、人々の平和への共感を呼び起こす平和文化の振興、次代を担う若い世代に対する平和教育の推進に取り組むとともに、日常の生活行動の中から積極的に平和をつくりだしていけるよう、市民の「心の平和」を育て心豊かな市民が暮らす真の平和都市の実現を図る。
 さらに、平和への取り組みを基軸として世界に開かれた都市となるため、都市や市民のレベルにおいて、地球規模の人・もの・情報の交流に対応した多様な国際交流や国際協力、国際活動を推進する。加えて、国際交流基盤の整備促進、メッセ・コンベンションシティ(国際見本市・会議都市)づくりや外国人の暮らしやすさに配慮したまちづくりの推進などにより、世界から人が集まり交流する都市づくりを進める。

2 水と緑を生かした住みよい都市づくり

(1) 環境と共生する都市の創造
 森林、緑地、河川、海などの自然環境は、水源のかん養や防災、景観の形成など多くの公益的機能を有するとともに、市民の生活に潤いと安らぎをもたらすものである。広島市は、恵まれた自然環境を慈しみ人間の活動との調和に努めるとともに、環境への負荷の低減を図り、環境と共生する都市を創造していく。
 このため、自然環境の積極的な保全や回復に取り組み将来世代に引き継いでいくとともに、日常生活の中における自然とのふれあいの場の確保や水と緑を生かした広島らしい潤いのある都市環境の創造に取り組む。
 また、環境にやさしい社会を実現していくため、大気や水などに関する環境保全対策、廃棄物、省資源・省エネルギー対策の充実を図るとともに、環境との調和のとれた都市機能の整備を進める。そして、市民や事業活動を行う者は、それぞれの立場や能力に応じ自主的かつ積極的に環境保全活動や資源・エネルギーの有効利用に取り組む。
 とりわけ、廃棄物については、資源循環型社会の形成に向け、発生・排出を抑制するとともに、排出された廃棄物についてはこれを資源として用いるとの基本姿勢のもと、資源化やリサイクルを促進し、かつ、適正処理を行う。

(2) 安全で、快適な美しい都市の形成
 広島市は、市民生活の安全を確保していくとともに、適正な土地利用のもと、快適に暮らせる質の高い都市をめざしている。
 このため、市民の尊い生命や貴重な財産を災害から守るとともに、大規模災害等の発生時に被害を最小限に抑えられるよう、市民や企業など多様な主体と協働してたゆみない防災行動に取り組み、災害に強いまちづくりを推進する。
 また、交通安全対策の充実や防犯活動の推進など市民の日常生活の安全の確保を図る。
 土地利用については、土地が限りある資源であり、安全で快適な市民生活や経済社会活動の基盤であることを認識するとともに、自然環境に配慮し、また交通施設整備との整合を図りながら、森林や農地等の保全、多心型都市構造の構築、土地利用用途の適正な誘導や土地の有効利用の促進などを図る。
 市街地の整備については、安全性や建築物のデザインの向上など景観面に配慮しながら、用途地域の見直しや都市再開発の推進等により計画的な整備を促進する。また、市民の主体的な参画による地域特性に応じた整備を誘導するとともに、都市型居住の推進など良好な住環境を確保した居住の場の整備を進める。
 さらに、道路空間や河川空間の整備、水辺と緑地のネットワークの形成、景観に配慮した建築物の整備誘導などにより、潤いや賑わいのある美しい都市空間を創造する。
 生活道路や公園緑地、上下水道などの生活基盤については、安全性、快適性、利便性の確保とともに、良好な都市環境の形成を図りながら、市民の協力を得て計画的な整備と効率的かつ利用しやすい管理に取り組む。
 都市内交通については、鉄軌道等の公共交通機関の整備の促進や体系的な道路網の整備、交通機関相互の連携強化を進めることなどにより、総合的な都市内交通体系の確立を図る。

3 生き生きと人が輝く都市づくり

(1) 健康で、幸せに暮らせる社会の形成
 広島市は、すべての市民が健康で生き生きと幸せに暮らせる社会を築いて いく。
 このため、少子・高齢化の進展など社会の変化に的確に対応しつつ市民の生涯を通じた健康づくりを推進するとともに、保健・医療・福祉が総合的に連携したサービス提供体制の整備を図る。
 高齢社会への対応については、適切な介護サービスの提供など要援護高齢者対策の充実を図るとともに、高齢者が元気に生きがいを持って充実した生活を送れるよう支援体制の整備を図る。
 高齢化が進んでいる原爆被爆者については、実態に即した援護対策の充実を図 る。
 少子社会への対応については、広島の将来を担う子どもを安心して生み育てることができる環境の整備を図り、子育てを社会全体で支援するまちづくりを推進する。
 日常生活を送るうえで、様々な援助を必要としている人々に対する支援を促進するため、人にやさしい市民意識の醸成を図る。また、こうした人々の自立や自助努力を基礎として、民間団体やボランティア活動との連携のもと、互いに支え合う温かい地域社会を形成する。
 さらに、高齢者や障害者をはじめとして市民の誰もが安心して暮らせ活動できるよう、市民一人ひとりの心や公共施設、民間建築物等のバリアフリー化(高齢者や障害者等の活動の妨げとなるものを取り除くこと)を推進する。

(2) 豊かな人間性をはぐくみ、人が輝く社会の形成
 広島市は、市民一人ひとりが自己実現を果たし、豊かな人間性をはぐくみ、生きがいのある人生を送ることができる社会を築いていく。
 このため、一人ひとりの個性と能力を伸ばし、豊かな心を持ちたくましく生きる人間を育成する学校教育の充実や家庭の教育力の向上、学校、家庭、地域社会の連携強化を図る。また、市民の多様な学習需要に対応した生涯学習の推進を図る。
 さらに、市民の芸術文化活動の振興や個性ある都市文化の形成などにより豊かな文化環境を創造するとともに、市民の生涯にわたるスポーツ・レクリエーション活動の振興を図る。
 とりわけ、次代を担う青少年については、自主的活動や社会参加の促進などにより豊かな人間性と自主性を持ち心身ともに健康な青少年を育成するとともに、高度な教育・研究機能の充実などにより創造的で活力ある社会を築いていくことができる素養と能力を養成する。
 地域のまちづくりについては、住民一人ひとりが地域に対し愛着と連帯感を持ち地域の課題に積極的に取り組んでいけるよう、コミュニティづくりを推進する。
 また、余暇活動や勤労生活などの充実を図るための環境整備に取り組む。
 男女が共に責任を担う社会を形成していくため、性別による偏りのない意識の醸成を図るとともに、男女が社会のあらゆる分野に等しく参画し能力を発揮することができる環境づくりを進める。
 性別、国籍の違いなどによる差別のない社会を実現するため、多元的文化や多様性を受け入れる「共生の心」の醸成に取り組むとともに、同和問題をはじめとする人権問題の解決に向け、すべての市民が人権尊重についての認識を深めるよう、人権教育や啓発などの推進を図る。

4 豊かさと活力を生みだす都市づくり

(1) 活力ある広島経済の創造
 広島市は、都市の活力を高め、豊かな地域社会を形成していくため、国際化や地球化、技術革新や情報化の進展などに対応しながら、活力ある広島経済を創造していく。
 このため、時代のニーズに対応しつつバイオ産業(生物やその機能を利用する技術を応用した産業)や情報通信関連産業などの新たなリーディング産業(主導的産業)の創造に取り組む。
 また、交流、体験など新しいニーズに対応した観光の振興や大都市特性を生かしたサービス産業の振興を図るとともに、成長性の高い企業等の国内外からの誘致を推進する。
 さらに、付加価値の高い工業の振興、広域的な流通拠点性の強化、立地特性を生かした魅力ある商店街の形成促進、中小企業の経営体質の強化、多様な機能を持つ農林水産業の振興など豊かな地域社会を支える幅広い産業の育成、振興を図る。

(2) 多様な活動と交流を支える活力ある都市の創造
 広島市は、中四国地方の中枢都市として高次都市機能の集積を高めるとともに、その効果を広域的に波及させ地域の自立的発展の拠点としての役割を果たしていく。
 このため、国内外から人・もの・情報が集まる多様な活動と交流が行われる活力ある都市として、商業・業務、学術・芸術文化、情報受発信などの高次都市機能の集積と人材の育成、確保を図る。そして、こうした機能集積の受け皿となる都市空間の整備を推進し、広島の魅力の向上と拠点性の強化を図っていく。
 また、交流の多様化、広域化、高速化に対応し、空港、港湾、鉄軌道、広域幹線道路等の整備を推進するとともに、アクセス機能や交通機関相互の結節機能の強化を図り、陸・海・空の総合的な広域交通ネットワークを構築する。
 さらに、都市全体の均衡ある発展を図る多心型都市づくりを一層推進するため、都心や拠点となる地区において、それぞれの役割に応じた都市機能の適正配置を推進するとともに、魅力ある都市空間の創造や賑わいの創出を図る。
 また、都心や拠点となる地区間の連携を強化する道路・交通、情報通信基盤の整備促進やこれら道路・交通基盤沿線等への機能集積を図り、都市の骨格となる都市軸の形成を促進する。
 都心やその周辺地区においては、都市機能の充実・強化や居住環境の改善を図るため、大規模な低・未利用地等の有効利用、土地区画整理事業、市街地再開発事業などによる都市再開発を推進する。
 内陸部や臨海部においては、地域の特性に応じた機能集積を図るため、土地需 要を見極めつつ環境との共生を図りながら計画的な開発を推進する。


第6 基本構想の推進姿勢
 広島市は、市民や企業など多様な主体と協働しながら都市像を具現していかなければならない。

 このため、市政情報の積極的な提供、公開を行い、市民の意見や提案を適切かつ有効に市政に反映させていく。

 また、各区の地域特性に応じた区ごとの将来発展方向を明らかにし、区民とともに個性豊かで魅力あるまちづくりを推進する。

 さらに、限られた財源を有効に活用し、都市の質を高め豊かな市民生活を実現していくため、施策の優先性や投資効果などを勘案し、また、国や県と連携を図りながら、計画的かつ効率的な都市経営を推進するとともに、行政能力の向上と地方分権の一層の推進に取り組む。

 日常生活面で特につながりの強い地域については、一つの行政体として一元的な行政サービスを提供することが地域の発展と住民福祉の向上に寄与するとの観点に立ち、合併に向けた取り組みを進める。また、住民の日常生活や経済活動の広域化の実態などを踏まえ、関係自治体と連携を図りながら広域行政を推進していく。

 この基本構想に基づき、広島市基本計画を策定することにより、時代に対応した総合的かつ計画的な行政を推進していくものとする。

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