13.三滝山と登山コース
戦国武将で優れた茶人でもあった広島藩家老上田宗箇(1563〜1650年)が上屋敷に設けた茶室(和風堂)および藩主の別邸(縮景園)の借景として、元和7年(1621年)山頂に赤松を植えたものが宗箇松と呼ばれ、山は三滝山(宗箇山)として親しまれるようになりました。
JR横川駅から可部線で次の三滝駅で下車、坂道の参道を十数分登ると三瀧寺境内の想親(そうしん)観音堂前にある登山コースの案内碑に到着します。その道沿いに、春はサクラの並木とツツジ、初夏はアジサイ、秋は見事なモミジ、冬はサザンカ、ナンテンと四季を通して楽しめます。


山頂へのコースはAコース、Bコースがありますが、登りは本堂経由のAコースを紹介します。
鐘楼の下をくぐって本堂に向かって境内を登って行きます。数多い石仏、磨崖仏、お地蔵さんや茶堂と補陀落の庭、三鬼権現堂、鎮守堂、そして三つの滝(幽明の滝、梵音の滝、駒が滝)があります。
本堂の横の石段を登ると登山口です。堰堤を越えると静かな山道に入ります。ゆっくりした登りで間もなく竹林があります、途中からやや急勾配になりますが15分位でなだらかな小尾根に出ます。さらに少し登ると右側が開けてきます。鉄塔のあるところで振り返ると市街地の一部が見えます。
明るい尾根を、どんどん行くと小鳥と風の音だけが聞こえます。やがて「左、高峠山(少年の家コース)」「右、三滝山」の案内標識があります。ここまでが約25分、右の尾根道へ進むとアカマツ、ホウノキ、アラカシ、ニセアカシア、ウラジロ、コシダなどの樹木に名札がつけてあり、初めてでも楽しめます。
大茶臼山への分岐をさらに直進し、クロモジ、アセビを眺めながら登り下りを繰り返し平らな尾根を過ぎると山頂です、登山口から約1時間です。
山頂からは広島市街はもちろんのこと、宮島など瀬戸内海の島々が一望できる素晴らしい眺めが堪能できます。
下山はBコースを通ります。少し急な坂を数分下ると楽な道に変わり、山の向こう側に市街地が現れ、大芝水門が左前方に見えます。

岩場に気をつけて下っていくと双子の大岩があり、眺めを楽しむには絶好の場所です。
さらに下って行くと、再び小鳥の鳴き声が聞こえてきます。下山開始から約25分「左・長束」への分岐を直進、鉄塔を右手に見ながら、小鳥の群れともお別れして歩いて行くと大きな分岐にでます。
「左・長束」、「右・三滝Bコース」の案内標識があり、直進すると大原山(標高224m)に行きますが、ここでは右に行きます。笹の薮が左右にある道が終わるとツバキの木が目立つようになります。どこからか水が流れて来て、せせらぎをつくっています、間もなく三滝ライオンズ山荘の前に出ます。山頂から約50分でBコースの入り口に着きます。